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はじめてのフルマラソンは、最後尾からでした

2026年03月24日 11 views
はじめてのフルマラソンは、最後尾からでした

去年の10月、2025年に何かひとつくらい形に残ることをやってみようと思って、ハーフマラソンに申し込みました。それがきっかけで、10月から少しずつ走る練習を始めました。最初からハーフで終わるつもりはなくて、いつかはフルも走るんだろうなとは思っていました。ただ、こんなに早くそのタイミングが来るとは思っていませんでした。ハーフを走り終わったあと、「せっかくなら次はフルでいいか」と思って、そのまま鳥取マラソンに申し込みました。今回が、人生で初めてのフルマラソンです。

スタートブロックはKで、いちばん後ろでした。号砲が鳴ってもすぐには動けず、人の流れに乗って少しずつ前に進み、スタートラインを越えるまでに5分ほどかかりました。走り始めてしばらくすると、少しだけお腹に違和感が出てきました。スタート前にトイレには2回行っていたのですが、なぜか落ち着きません。5km地点で案内を見かけたときは「まだ大丈夫」と思って通り過ぎましたが、7kmあたりで「やっぱり無理かも」と気づき、第2関門でトイレに寄ることにしました。少し意外だったのは、女性の列のほうが短かったことです。それでも順番が来るまでに15分ほどかかり、外に出たときにはちょうど関門の閉鎖時刻になっていました。周りを見てもランナーはほとんどおらず、どうやら最後尾になっていたようでした。少し焦りながらも、とりあえず前の人たちに追いつこうと思って、ほんの少しペースを上げました。

そのままのペースで22kmくらいまではなんとか走れましたが、そのあたりから沿道の人も少しずつ減っていき、それまで聞こえていた「がんばれ」という声もだんだん少なくなっていきました。同じ頃から体も少しずつきつくなってきて、26kmから28kmくらいがこのレースでいちばんつらかったと思います。脚が急に重くなって、スピードもどんどん落ちていき、「あ、これがフルマラソンなんだ」とぼんやり思いました。いわゆる「壁」というものなのかもしれません。それでも止まるわけにはいかず、とにかく前に進み続けました。

35kmを過ぎるころには、ずっと走り続けるのが難しくなり、そこからは走ったり歩いたりを繰り返しながら進みました。走る、少し歩く、回復したらまた走る、そんなリズムです。それでも39kmあたりになると、不思議と少し体が慣れてきた感じがして、「これならいけるかもしれない」と思いました。そのときふと、「もしかしてウルトラもいけるのかな」と頭をよぎりましたが、さすがにそれは調子に乗りすぎだなと思って、すぐに打ち消しました。

そうしているうちにゴールのゲートが見えてきました。感動して泣く、という感じではなくて、どちらかというと「あ、最初のメダルだ。どのポーズで写真を撮ろうかな」と、そんなことを考えていました。ゴールして少し歩いたあと、急に脚が重くなり、さっきまでまだ走れそうな気がしていたのに、止まった瞬間に疲れが一気に出てきました。タイムは5時間49分で、決して速いわけではありませんが、人生で初めてのフルマラソンでした。世界にはフルマラソンを走ったことがない人のほうがきっとずっと多いと思います。その中で、私は一度やりました。

だから今は、そのメダルをいろんな人に見せています。正直に言うと、少しだけ自慢しています。

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